虫採り日記

2014年は(たぶん)内地で虫採りします!

セダカとタニグチ

2014-09-15 18:38:57 | Weblog

秋の採集といえば、やはりコブ叩き。高校生物部のOB会で、セダカとタニグチを同時に採れると有名な採集地に行ってきた。

3連休の強烈な渋滞に加え、採集地にアプローチするための林道はすごい悪路。天気も景色も良いが、なかなかしんどい移動。

この時期では、まだ条件の良い枯葉つきの落ち枝はすくない。

ササに引っかかっている枯葉を丁寧に見ていく。

叩いてしまうと周囲の枯葉を揺らしてしまうので、ルッキングで見つけるほうが効率が良いみたいだった。枯葉には食痕が良く付いていたので、個体数は多いもよう。

タニグチ。黒紋が美しい。

セダカはあまり個体数が多くないが、富士山のものとは印象が違う。全体的に白っぽい(下の写真のほうが実際の見た目に近い)。


熊の爪でできた樹皮の隙間に、ヒメオオクワガタ。なかなか良い型。


コブもそこそこ採れたし、終始天気も良く、楽しいOB会だった。
次はいつになるかなー。

アドバイスをくださったびおすけさん、ありがとうございました!


スネケブカヒロコバネカミキリ

2014-08-02 08:17:18 | Weblog

先週は久しぶりに相棒と虫採り。山梨でスネコに初挑戦。

時期的には早く、カラスザンショウも咲きはじめだったが、十分満足できる採集となった。

暑すぎて写真ほとんど撮っていないので、サラッっと・・・

ここの採集は午前中勝負のようだ。気温が高くなりすぎると、目に見えて虫が減る。
スィーピングをすると貴重な花を散らしそうだったので、花のまわりや梢を飛翔している虫をピンポイントで掬っていく。

飽きないペースで虫が飛んできてとても楽しい。ザ・夏の採集って感じ。

とはいっても、飛んでくるのはほとんどスネコとオオアオの2種のみ。



疲れたが、めっちゃ楽しい採集でした。
まささんアドバイスありがとうございました。


アラメハナカミキリ

2014-07-26 14:21:27 | Weblog

奥日光!

久しぶりの虫採り。天気は良いが虫は全然出ておらず・・・。


まずは花。ゴトウヅルがいたるところで満開で、ぱっと見は良さそうだったが・・・。

近づいてみると虫の気配がほとんどない。

掬ってみると、カラカネハナ、ツヤケシハナ、ミドリカミキリなどが少々・・・。

全然ダメなので、切り替えてアラメハナを見に行く。


お!

・・・・。

おお!


久しぶりにあえました。

アラメハナカミキリ。♀は初採集。
いつみてもシブい。

雰囲気の良いエリアだったのでしばらく粘り、♂も3頭追加。

いい虫です。

楽しい虫採りでした。
夏はノリウツギも掬いに行きたいなー。


3月

2014-03-24 15:40:25 | Weblog

東京寒い。

お陰様で無事大学を卒業し、4月からは社会人になります。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
本当に充実した最高の4年間でした。

半年間は東京にいるので、関東の皆様、またよろしくお願いします。

3月前半は学生最後の八重山へ。石垣島は寒く、虫の姿はほとんど無し。

念願だった波照間島に行ってきた。

八重山では一番好きな島かもしれない。すごく良い滞在だった。

またちょこちょこ写真上げていきます。

 


2月

2014-02-08 00:35:45 | Weblog

雨が多いけど、晴れた日は満開の桜が美しい2月の沖縄。

卒論大詰め・・・。


2月末~3月頭、学生最後ということで八重山に行く予定。だけどまだオオヒゲブトも出ていない時期か・・・?

材採メインかなー。


2014年

2014-01-02 11:14:04 | Weblog

 

皆様、新年明けましておめでとうございます。

 

2013年は、様々な事で調子が良く、充実した素晴らしい一年だった。お世話になった皆様に感謝。

就活、卒論と慌しく、ブログを更新する回数はめっきり減ってしまったが、八重山から奄美、北海道までといろんな場所を遊びまわった。

虫では、奄美のフェリベニがやっぱり一番うれしかったなー。良い採集行でした。
しかし奄美の人気虫が採集禁止になってしまったのには驚いた・・・。どういう基準で規制対象を選定したのか、良くわからないけど・・・。

来年からは社会人になる予定。どこに行く事になるかはわからないが、今から楽しみ。
どうせなら行った事ないところがいいなー。

DIO様ポーズの友人。

津堅島と昇る初日の出。オレンジに照らされる潮目が美しい。

周辺を一望できる高台から、日の出を拝んだ。

今年もお節や酒をいろいろ用意して寝正月。ぐだぐだサイコー。

 

ブログをご覧頂いている皆様の2014年が、良い年になりますように!

今年も虫採り日記を、よろしくお願いします。


広告消し

2013-12-19 17:44:54 | Weblog

更新はとまってますが、いきてます。

今年も北海道行きました。

来年からは沖縄を出るので、冬は材採でもしようかな・・・。

 

 


近況

2013-08-15 23:11:55 | Weblog

最近の沖縄は、完全に夏枯れ状態。ナイターなどにも全く虫が飛んでこず、秋までは虫採りはお休みになりそうだ。

先日北部に行ったときの写真。東海岸の風車下から辺戸岬方面を眺める。

もっさんは九州ツーリングへ出発したようだ。ツーリング行きたいなー。

 

久高島に行ったときの写真。

めっちゃいい天気だったが、時折スコールが・・・。

雲の下の白いカーテンのようなものが雨。沖縄ではよく、こんな感じで雨が迫ってくるのが見える(大抵は逃げ切れずにずぶ濡れになる)。


ヤシガニがたくさんいた。中にはかなりの特大個体も。久高島には、沖縄でも最高位の御嶽(ウタキ)である、フボー御嶽があり、島内には立ち入り禁止の地域がいくつかある。ヤシガニはその神の使いと言われていて、久高島のヤシガニは捕獲されないようだ。

 

船の券売所で食べた沖縄ぜんざい(久高島ぜんざいと銘打ってあった)。美味しいが、550円は観光地価格・・・ぜんざいは本部の新垣ぜんざいが美味しかったなー。

 


奄美 おまけ編

2013-07-20 00:39:14 | Weblog

今回の奄美編は、フェリベニとネキに内容が集中したため、ダイジェストでの更新とさせていただいた。最後はおまけ編。


前回何故か全く採れなかったクワガタ類は、今回の目標の一つ。トラップやシークワーサーのルッキングで、そこそこの個体数を得ることが出来た。

アマミノコの最大サイズはまぁまぁの74mm・・・それでも、かなり大きく感じる。奄美のノコは大アゴが太くて良い。奄美では比較的少ないとされる赤色型だったが、個人的にはアマミノコは真っ黒なほうがかっこいいと思う。

スジブトヒラタ、アマミヒラタもポツポツ。面白かったのはアマミネブト。エゾミヤマはネブトを見つけるのが得意で、集まる樹を見つけて次々採集していた。

こんな感じで樹皮の隙間に潜んでいる。結構な大型個体も採れたようだ。ひそかに採りたいと思っていたシカクワは採れず。残念・・・。


今年の奄美は、乾燥で総じて虫が少なく、普通種もあまり採れなかった。


採集遠征の楽しみの一つとして、美味いものを食べるのは定番。

往路のフェリーでは、いつもどおり「ヨーグルッペ」を飲んだ。おいしいよね。北海道のバージョンも飲んでみたい。


名瀬の「むら山」のとんかつは美味しかった。鹿児島といい、九州のとんかつは肉がうまい・・・沖縄の衣がうまいとんかつもいいが、九州のほうが好み。


そして「ひさ倉」の鶏飯。濃厚なだしがうまい。

今回はとり刺しセットにしてみた。色々な部位が食べられて美味しく、面白いが、好みは分かれそう。鶏飯だけでも十分満足できる。

漬物もうまい。

最終夜の懇親会の席で登場した「地豆豆腐」。

 

沖縄には「ジーマミー(じまめ)豆腐」というプリンのような豆腐があり、甘い蜜をかけて食べる。奄美のものはゴマだれが合うつまみらしい豆腐で、おなじ名前でも随分と違うものだなーと驚いた。

奄美にもいくつか、行って見たいお店が出来たので、再訪が楽しみ。

・・・・・・・・・・・

さて、5回に渡ってお送りした奄美編も今回で終了。今シーズンの最終戦として、十分すぎる成果と思い出の詰まった、良い採集行となった。

同行のエゾミヤマ、ほんとうにお疲れ様でした。また行きましょう。

・・・・・・・・・・・



薄明の空の下、帰路のフェリーは朝5時に名瀬を出航。

 

「『祈って』おこうかな……航海の無事を……」

 
「この東シナ海を渡って沖縄に帰ろう・・・」
「家に・・・帰ろう・・・」


 

奄美編 完


奄美 フェリベニ挑戦編

2013-07-17 12:48:14 | Weblog

奄美の大本命、フェリエベニボシカミキリ。

1年次の夏、先輩の採ったフェリベニを見てから3年・・・大学での虫採り、最後の挑戦だ。

天気は最高・・・。

今回は、皆さんから色々な情報、アドバイスを頂いての出撃ということもあり、これで採れなければ、どうしようもない。覚悟を決めて、採集初日から、勢いよく林内へ突撃。

 

フェリベニの採集は、作業そのものは単純明快。山を歩き回り、良い木を探すことだ。しかしこれが難しい・・・西表での経験をフルに活かしても、なかなか良い木を見つけることはできない。

樹の古さや、菌糸の状態、湿度、周囲の開け具合等など・・・

森の中は、だいたいどこも同じ景色に見える。そこを掻き分けて入っていくわけだから、当然迷うこともある。エゾミヤマが近くにいるときは彼の秘密兵器GPSが効果を発揮しているが、一人で探していると何度か道に迷うことがあり、恐ろしい思いをした。

物凄い急坂を降りて沢沿いを探索したり、はたまた尾根沿いを歩いたり・・・。環境を変えて広範囲を歩き回ること4日間。フェリベニはま~~~~ったく採れる気がしない。

この採集の敵は暑さだけではない。一番イヤなのはブユやアブなどの吸血昆虫だ。集中力もなくなるし、痛いしかゆいしで、たまったものではない。


5日目。私もエゾミヤマもこの採集に疲れきってしまい、今日で採れなければ翌日(最終日)はネキを採りに別のエリアに行こう、と言い出す始末。この日はネキの大きい個体が採れたこともあり、楽しい吹き上げに心が移りつつある。

気合を入れなおし、谷に降りて良い木を探していく。倒木の周りにはホソハナやヨツスジ、キタコガネなどが飛び回り良い雰囲気。しかし本命の姿はない。

急斜面を歩き回って滑落したりと、疲れ果てて林道へもどると、スミナガシが優雅に(?)お食事中だった。日本のチョウの中でも指折りの、渋い美しさのある種類だと思う。

周囲を行ったりきたりして、束の間疲れを忘れさせてくれる。

既に午後1時を過ぎ、暑さと疲れはピーク。休憩するというエゾミヤマと別れ、重い荷物は全て車において最後の一巡。皆さんのお話によると、フェリベニはベニボシに比べて、やや古い材を好むようだ。そのような樹を重点的に探していく。

林内は既に乾燥がかなり進んで、厳しい状況だ。

目をつけていた立ち枯れや倒木を、隈なく見て回るが・・・やはりダメ。「今年もフェリベニは採れなかったか・・・」と思いながら、車に戻る。最後に、るどるふさんおススメのエリアを通りぬけて帰ろうとした、その時だった。

 

古い立ち枯れの根本を歩く、探し求めたカミキリの姿が目に飛び込んできた。

 

 

 

 

「うぉおおおおおおお!!!!フェリベニいた!!!」

 

 

・・・・・・・・

 

息を呑む、とはまさにこの事。見つけて一瞬硬直し、それから思わず叫んでしまった。なんという綺麗な虫だろう。ベニボシの深い赤とは随分印象が違う、鮮やかな橙色。しかし浮いているわけではなく、奄美の森の一部として、調和した美しさだと感じた。

車に戻り、エゾミヤマに報告していると、「あ、フェリベニ本当に採れたんだな」という実感がわいて、嬉しさがこみ上げてくる。

この日の夕飯は、「ひさ倉」で美味い鶏飯。この念願もついに叶えられたなー。

翌日、幸運にも別のエリアでもう1♂得ることができた。25mm程と決して大きくはない個体だが、今シーズン最も大きな喜びを与えてくれた虫となった。前記事と重なるが、フェリベニの採集に関しても多大なご助言とチャンスを頂いた皆様に、改めてお礼を申し上げたい。ありがとうございました!

 

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これで、日本産Rosalia3種と出会えた事になる。3種それぞれに最高の思い出がある。初めてルリボシを採ったときの感動からフェリベニまで・・・長かった・・・。

「ありがとう・・・本当に・・・ありがとう・・・それしか言う言葉が見つからない・・・」

 

ベニボシカミキリ:2013年5月 西表にて

 

ルリボシカミキリ:2007年7月 山梨にて